最近はネット上で顔も声も知らない、もしくは声だけでの人との交流という機会も少しずつ増えてはいるものの、今回の話の本題はその中でのやり取りの話。
そういう交流・コミュニティに触れること自体は、今はそういう時代なんだなぁ…というのが正直なところで、もしかしたら高卒くらいまで地方の山奥の田舎に住んでた自分が知らなかっただけで、形は違えどそういう文化は結構昔からあったんですかね…などと思わなくもないけど本題から逸れるのでこの辺で。
最近「AIイラスト」と呼ばれるものについていろいろな話題が飛び交ってるけども、正直自分としては「面白そうだね」くらいの感想でしかなくて。
でも声が大きい人達(ここではこう表現する)の意見を総合すると否定的なものが目立ってて、その詳細についてここでは触れないけども、自分としては「お気持ち表明」以上の意味は成さないよね…と思ってて。
ここから先はまさに“個人の感想”な上にお前が言うなと言われるかもしれないけども、例えばこれまで欠かさず同人誌を手に入れてた・画集も持ってる…みたいな、特に目標にしたいと思っている絵師(10数人程度)のツイッターアカウントを見ても、プロフィールなどに「AI学習NG」などと記載している人は誰もいなくて。
いわゆるアウトオブ眼中なのか恐れるに足らずなのか、それともお気持ち表明できない立場なのかはわからないにしても、それほどのレベルの人に一切この話題を扱わない層が一定数いるというのはどういうことかは考えてみてもいいのかなと。
まぁそれ以前の話として、そういう層が敵にすべきは「AI」ではなく「画像生成」という技術のはずだよね…と。
人工知能に学習させる・蓄積させるところに対して、少なくとも何か問題があるとは思えない。それが問題なんだとしたら、ネットで検索かけて画像収集することと何が違うんだって話になると思ってて。
まさか普段からネットで参考資料を調べている人も多数であろう絵描きがそれを問題視する訳はないはずと思ってる(実際のところはわからないけど)。
であればその学習結果を使った“技術”を相手にするのが筋だと思うんだけど、今のところそこにフォーカスしてる人を自分は見たことがなくて。
もっとも、自分の知識の仕入先なんてたかが知れてるので、既に自分が思っているより多くの人がそこにフォーカスしてる可能性はあるけども、自分が見かけるのは「楽するのが気に入らない」「気持ちが込められていない」みたいな感情論に近いものばかりで。
ここで結論を出すつもりは更々ないけども、もう少し違う視点から考えられないものかな…と思う。
他の例を出すなら、競馬コンテンツの皮を被った萌豚ホイホイ()が大好きだという人をそこそこ見かけるけど、まぁそこまではもええヲタ向けコンテンツではよくあることなのでまぁいいとして。
そこから「このコンテンツのおかげで競馬ブームが起こっている」などと評する萌えヲタに対しては、いち競馬ファンとして「はあ?」って思ってる。
まぁ、この件に関しては渋谷の道玄坂の奥にあるあのネット広告屋のソシャゲ子会社グループに対して(オタク界隈の話とは違う次元で)一生ものの恨みを持ってるというのも無い訳ではないけども、だとしてもあまりに信仰心が強すぎる主張も多いよな…と。
競馬ブームとか言うなら一番わかりやすいのは馬券売上が伸びたかどうかだけど、じゃあそのコンテンツが理由となってどれだけ伸びたのかを示せる資料なんてあるの?って話で。
そのコンテンツの無料配布物が配られた、そのコンテンツに(無理やり)絡めたレースを行って、そのレースの売上はこうでした…などと言われても、売上が同じ日の他のレースでも同じように伸びていれば一応の説得力はあるかもしれないけど、全体でどうだったかを見なければ意味がない訳で。
その開催全体、あるいはその前後の開催や、もっと広げれば年間・年度内で比較してどれだけ伸びたのか、更に他の主催者の数字も見た上で、明らかに「そのコンテンツのおかげで」伸びた数字を明確に割り出せた上で論じるならわかるだろう。
実際には他の要因(ここ数年で言えば巣ごもり需要〈=ネット投票と全体の売上を見ればある程度はわかる〉だったり、一時の低迷からの回復基調など)も絡んでいるので厳密に計測するのは限りなく不可能に近いけども、そういうのをぶった切ってある一面だけで全てを論じてしまうのもオタクあるあると言ってしまえばそうじゃないかな…と。
ファンが増えているなどというのも所詮は感覚の話でしかなく、ただ声が大きいだけの萌え豚の“ノイズ”と、そうではない事象を切り分けて話ができないとわからないよね…と思うのはおかしな話だろうか。
ここで全ての結論を出すつもりも気力もないし、あくまでいち個人の意見表明の場でしかないけども、盲目的にならずに、過剰に肩入れをせず、モノを見れる・考えられるようになりたいなと思う…というところで今回はこの辺で。
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