直近だと東京盃が8頭立て、今年の帝王賞は9頭立てと、最近は格付け上位のレースでも少頭数になることが少なくない中、地方他地区も複数の地区から重賞(ダートグレード・JRA重賞)勝ち馬の参戦を含むフルゲート16頭が揃ったことが、まずは良いことかなと感じる。
やはり予想をするにしてもレースを観るにしても、頭数は多い方が盛り上がるのは自明だし(実力差が接近しているのが望ましいが)、配当面での妙味も多少なりとも増えると思えばばいろいろ考えるもの。
10月10日・盛岡12R マイルチャンピオンシップ南部杯
(3歳以上JpnⅠ・ダート1600m)
◎①ソリストサンダー
○⑨アルクトス
▲⑦サンライズノヴァ
△⑧ヘリオス
×④カフェファラオ
日曜の盛岡ではC1のダート1600mが3鞍行われたが、そのうちの1鞍で1分39秒7という時計が出ているもののあとの2鞍は1分41秒台の決着。
朝から不良馬場・ダート1400mが組まれた今日の1~4レースの時計を見る限りは、だいたい昨年と同程度の時計の出方か。夕方までは雨が降る予報で、雨が止んだところで水が浮くような馬場でのレースは免れないと考えていいだろう。
人気のカフェファラオだが、なぜか地方に行くと勝てないのがこれまで。いずれも言い訳するには少々苦しい条件での負けだけに、人気になるならバッサリいってみるのも面白いが、さすがに3着くらいまでは来る可能性は考えておいてもいい。
あと考えるのはアルクトスの3連覇があるのかどうかだが、少なくとも臨戦過程自体は問題にしなくて大丈夫。追い切りも時計を見る限りは動ける状態にあるようには見えるので、ひとまず軽視は禁物だろう。
中心視するのはソリストサンダー。かしわ記念以来の休み明けだが、その前走は時計がかかる状態だったのも災いした格好で、牝馬のショウナンナデシコが勝ったとは言え今回の条件を考えればそこまで悲観する内容でもなかったと考える。
最内に入ったものの、1レースでは終始最内を突いた馬が穴を開けており、インがダメというコンディションでもないと考えていい。あまり積極的にハナを切りたい馬がいないと考えると、早め抜け出しで押し切るシーンを考えていいのではないか。
一発を期待するならサンライズノヴァ。岩手リーディング独走中の山本聡哉が鞍上というのもポイントだが、まだまだ決め手が衰えた訳ではなく、中央よりはいくらか楽な条件の地方のダートグレードならチャンスがあってもいいと見る。
あとは他の上位人気と比較して今回の条件がよりあっていそうなヘリオスを押さえる。
(本文中敬称略)
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