投稿者 gradefuji | 2018年11月28日

高山特別徹底予想~データ分析編【時々是競馬(特別版)】

今までであれば“徹底展望”というタイトルにするところですが、これが
ネットで検索しようとすると“予想”という単語の方が多用されて、
“展望”ってワードではほとんど検索されないので(笑)、そういう都合で
“徹底予想”にしましたが、内容は今までとほとんど変わりませんw

■12月1日・中京12R 高山特別(3歳以上500万下・ダート1400m)

過去、中央競馬における高山特別というレース名の競走は、一度だけ
ダート1700mで行われたことがある以外は、ほぼほぼ芝1800m~2000mで
行われてきた。が、今回は初めてダート1400mという条件で行われる。
ちなみに笠松競馬の高山特別でも、ダート1400mでの施行は過去1回だけ。

ということで、今までの傾向や対策があまり参考にならない可能性は高いが、
一応“高山特別”の傾向と、中京ダート1400mをあらゆる視点から見てみて
発見したデータを取り上げて、馬券検討の材料を増やしたいと思う。

●人気馬の安定感とヒモ荒れの再考察
過去の高山特別の予想でも取り上げているが、とにかく人気馬が安定して強く、
一方で二桁人気のヒモ穴が平気で馬券に絡んで波乱を演出…というのがある。
昨年は2番人気のマテンロウゴーストが1着、続いて3番人気のキャリアベスト、
9番人気のリリーモントルーと続き、1番人気のメルヴィンカズマは6着。

改めて過去10回の高山特別(2004年~2017年・全て芝2000m)を振り返ると、
1~3番人気の着度数は順に、4-3-0-3・2-2-3-3・4-2-0-4 という成績で、
言うまでもなく回収率面では3番人気が優勢(単202%、複117%)。
2番人気も複勝率は118%となかなか。1番人気は単勝1倍台が2頭含まれてて
それで勝率4割では回収率は振るわないよね…ということがわかるだろう。
ただ、勝ち馬はやはり3番人気以内からしか出ていないのは覚えておこう。

問題は4番人気以下で馬券に絡んだ10頭についてだが、うち7頭は乗り替わり。
また、今年はコースも距離も大きく変わってしまうので参考程度だが、
前走4角3番手以内が4頭いる一方、前走4角10番手以下という馬も4頭いた。
昨年のリリーモントルーは、乗り替わり・前走4角10番手以下に該当する。
なお、前走着順についてはいろんな着順から出ていて(10着以下も3頭)、
サンプル数が少ないこともあり、これ以上深掘りしても実入りはなさそう。

●前回のダート版・高山特別はどんな結果だったか
過去10回はいずれも芝2000mだったが、その前の2003年は冒頭でも触れた
中央競馬での高山特別で、唯一ダートで行われた年である。但し改修前で
距離は1700mなので、あまり結びつきはないかもしれないが、一応取り上げる。
ちなみにこのときは雪でダート変更になってしまった年で、この次のレースの
中京2歳ステークスにはポップロック(3着)という名前も出走していた。

天気は回復したものの重馬場で、上位5着までは4角5番手以内の馬で独占。
しかし当時1着のロングユウシャは、2角までは後ろから4頭目の追走で、
いわゆる小回りならではのまくりで差し切った形。当時は3連単がなかったが、
上位の人気は 4-11-1 で、馬連18710円・馬単40180円。3連複13510円という配当。

もっとも、今回の高山特別は最初からダート1400mという番組であり、
芝2000mを目当てに出走してきた馬たちが急遽ダートを走らされた当時とは
まるっきり違うのは当然なので、あくまで参考程度に留めておきたい。
ちなみに今日(水曜)夜現在は雨が降っているようだが、木曜から日曜までは
ずらっと晴れマークが並んでいるので、恐らく良馬場でレースができるだろう。

●500万下の中京ダート1400mを斬る
では実際のところ、中京ダート1400mってどんな感じなの?という話だが、
全体的な傾向はJRA-VANを始めとした各種競馬情報サイトに任せるとして、
ここではコース改修(2012年)以降の、年末開催の古馬500万下に絞って
いろいろとデータを見ていきたい。サンプルとなるレースは全部で39鞍。
特別レースは2013年~2015年の大須特別があり、牝馬限定も10鞍含まれる。

まず種牡馬はゴールドアリュールの回収率が高い(単250%・複130%)が、
10番人気での単穴一発が大きく、それを除けば単55%・複97%となる。
2番人気でも複勝200円台が複数あるおかげで、意外と複勝の数字はいい。
他だとサンプル数は少ない(延べ9頭)ながらステイゴールドも好成績だが
複数回好走馬が2頭いるので、そのまま鵜呑みにするのも考えものか。
あまり深く考えずに、この切り口からはセオリー通りに攻めていいだろう。

騎手は藤岡康太が16回騎乗して驚異の連対率50%。回収率も単106%、複133%で
連軸としても信頼度は高い。北村友一は 3-0-0-9で、3勝は全て牝馬限定戦。
松若は△の恩恵を受けていた2014年に良績が集中しているが、同年の大須特別で
12番人気のポップアップハートを3着に持ってきている。騎乗馬の質も大きいか。
逆に成績・回収率ともに芳しくないのは松山・鮫島克駿あたり。騎乗機会の多い
長岡・川須あたりも、きっかけひとつで大きく変わりそうな感じはあるのだが。

調教師はサンプル数の兼ね合いもあってバラつくので参考程度のデータだが、
2勝は6名。うち宗像・長浜の両調教師は2戦2勝という好相性。宗像厩舎の2勝は
いずれも鞍上丸田とのコンビ。宗像厩舎からはエルフィのエントリーがあるが
肝心の丸田がステイヤーズステークスのメドウラークを抱えているだけに。
藤岡康太については、週刊ギャロップの想定によるとディサーニングと
ニコールに名前があるが、後者は未勝利馬だけに出てくるなら前者だろう。

前走にフォーカスを当てると、恐らくはその前の連続開催の出走であろう、
京都・東京の、いずれもダート1400m出走組はサンプル数が多い半面、回収率など
数字面では振るわない。京都ダート1400m組は7勝中6勝が1番人気で、うち4頭が
単勝1倍台。逆に言えば、この条件で1倍台に推される馬は信頼できるとも言える。
ただ、今回の登録馬の中に、前走が京都ダート1400mの馬は1頭もいなかった…。

東京ダート1400m組は、京都ダート1400m組より出走数が多いにもかかわらず
着度数では下になってしまうものの、単複の平均配当は京都組よりも上。
この組の5勝は、1番人気2勝・3番人気3勝というのも、地味にポイントかも。
なぜか好成績を挙げているのが、福島芝1800m組。2-2-2-5 という着度数もだが、
二桁人気が2着2回・3着1回というのも、まぐれで片付けるにはもったいない。
但しこの前走福島芝1800m組のエントリーもなし。ダート1700mはそこそこいるが。

また、念のため前走4角通過順を見てみたが、先頭で通過していた馬が若干
分が悪い程度の数字以外は、特段明確になる傾向は見当たらなかった。

—————————————-

という形で、高山特別と中京ダート1400mに関するデータを取り上げてきたが、
高山特別の最終予想は、当日昼をメドに公開したいと思います。
【時々是競馬(週末版)】とは別枠での更新になりますが、興味がある方は
こちらもご覧いただければと思います。

(本文中敬称略)

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